使用目的・特徴

東レAPOA2-iTQの使用目的

血漿又は血清中のアポリポ蛋白A2(APOA2)アイソフォームの測定(膵癌の診断の補助)

東レAPOA2-iTQの特徴

  1. サンドイッチ法を原理とする酵素免疫測定法(enzyme-linked immunosorbent assay:ELISA)により、2種類のAPOA2アイソフォーム(APOA2-AT及びAPOA2-TQ)濃度を測定します。

    測定原理について
  2. APOA2-i Index を指標とした膵癌の診断補助検査薬です。
    ※ APOA2-i Indexが施設基準値未満である場合に陽性と判定します(自社データによる参考基準値:59.5μg/mL)。
    APOA2-AT濃度又はAPOA2-TQ濃度が測定範囲下限値未満の場合は、0μg/mLとしてAPOA2-i Indexを算出します。

    測定結果の判定法について
  3. 血漿検体を用いた臨床性能試験において、主要評価項目である膵癌患者及び健常人におけるROC曲線下面積(ROC-AUC)の点推定値は、東レAPOA2-iTQ 及びCA19-9ではそれぞれ0.879[0.832, 0.925](95%信頼区間、以下同様)、0.849[0.793, 0.905]であり、東レAPOA2-iTQとCA19-9の差0 . 029[-0.041, 0.100] は主要評価項目の達成基準>-0.05を満たしました。

    臨床性能試験について